家族の話 【泣ける話】弁当屋の孫が見つけた祖父のレシート|弁当箱に残された最後の約束
私は、商店街の弁当屋で働いている。働いている、と言えば聞こえはいいが、胸を張れるほどのものではない。朝は唐揚げを揚げ、昼はレジを打ち、夕方には売れ残りに半額のシールを貼る。立派な夢があったわけではない。ただ、どこにも行けなかった私が、たまたま残った場所が、祖父の弁当屋だった。商店街は、昔ほど賑やかではない。シャッターの閉まった店が増え、魚屋の看板は色あせ、八百屋のおばさんの声だけが、どうにか昔のまま残っている。うちの店は、その商店街の真ん中にあった。