泣ける話 【泣ける話】バス運転士が聞いた恩師の録音|定期券に残された最後の約束
私は、山のふもとの町でバス運転士をしている。朝は学生を駅まで送り、昼は病院へ行く年寄りを乗せ、夕方には買い物袋を抱えた人たちを住宅地へ帰す。同じ道を、何度も走る。右に曲がる場所も、坂の手前で揺れる段差も、雨の日に滑りやすい白線も、体が覚えている。人を運ぶ仕事だ。けれど私は、自分がどこへ向かっているのか、長いあいだ分からなかった。高校時代、私はよく遅刻した。
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家族の話
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