家族の話 【泣ける話】作業療法士の娘に母が残した録画メッセージ|マグカップに込めた最後の約束
私は、人に暮らし方を思い出してもらう仕事をしている。作業療法士という仕事は、歩けるかどうかだけを見るのではない。箸を持てるか。服のボタンを留められるか。洗濯物をたためるか。湯のみを持って、自分でお茶を飲めるか。そういう小さな動作を、私は毎日、真面目な顔で数えている。人は、大きな夢を失う前に、まず小さな朝を失う。歯を磨くこと。カーテンを開けること。いつものカップで、いつもの飲み物を飲むこと。私はそれを知っていた。