残業帰りのコンビニで、レジの女性に
「いつもお疲れさまです」
と言われた。
それだけで、なぜか泣きそうになった。
私はその人の名前も知らない。
きっと向こうも、私のことなんて覚えていない。
でもその夜の私は、その一言に救われた。
毎日、誰かの期待に応えることばかり考えていた。
職場でも、家でも、
「ちゃんとしなきゃ」と気を張っていた。
だから、ただ労われるだけの言葉が、
思った以上に胸に沁みた。
外に出ると、夜風が冷たかった。
コンビニの明かりだけが、やけにやさしく見えた。
人は、すごい言葉で救われるとは限らない。
ただ「お疲れさま」と言われるだけで、
今日一日を少しだけ肯定してもらえた気がすることがある。
その夜、私は久しぶりに温かいお茶をいれた。
湯気を見ながら、
「今日も終わったな」
と小さくつぶやいた。
それだけで、少しだけ生き返った気がした。
※本作品はフィクションです
心が疲れているあなたへ
誰かの何気ない一言が、支えになることがあります。
だからこそ、あなた自身にも、
「今日もよく頑張った」と言ってあげてください。


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