泣ける話 捨てるはずだった教科書
夜勤明けの更衣室で、僕は“自分の名前が書かれた教科書”を拾った。 退所者の忘れ物の箱から出てきたそれは、雪で湿って、紙がふやけている。 ありえない。あれは卒業の日、恩師に突き返したはずだ。 ページをめくると、赤ペンの跡と一緒に、薄い便箋が挟まっていた。 差出人の名前を見て、息が止まる。――もう会えないはずの人だった。
泣ける話
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