泣ける話 元恋人の遺留品に入っていた「宛名のない手紙」 港町の坂は、雨が降る前から潮の匂いがする。濡れてもいないのに、靴底がやけに重い日がある。郵便配達員の僕は、そういう日を「手紙の日」と呼んでいる。理由はない。ただ、胸の奥が先に知っているのだ。 2026.02.27 泣ける話