ノート

泣ける話

鍵を閉めた日のこと

校舎というものは、子どもがいなくなると、急に年を取る。昼のあいだ、あれほど騒がしく笑っていたくせに、放課後の廊下は、嘘みたいに静かになる。窓ガラスに西日が差し、床のワックスだけが、薄く金色に光っている。私は、その時間が嫌いではなかった。いや、好きだったと言うと、少し気取って聞こえるかもしれない。